脳の血管が拡張しておこるのが「片頭痛」といわれています。痛みの症状は人によりさまざまですが、片頭痛の正しい知識を持って対処することで、より快適な日常生活を過ごすことができるようになります。
ここでは片頭痛の特徴と治療、対策について紹介します。
「片頭痛」とは、頭の血管が過度に拡張することにより、まわりの神経が刺激されて痛むものといわれています。頭の片側、時には両側が「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つように痛みが出るのが特徴です。
また痛みの最中に、吐き気、嘔吐、音や光に敏感になるなどの、付随症状が出ることも片頭痛の特徴です。
片頭痛では、前兆症状として頭痛の前ぶれを伴うことがあります。
最も多いのが、視覚障害の「閃輝暗点」です。閃輝暗点とは、本などを読んでいて、文字が見えにくくなり、視界にチカチカしたまぶしいギザギザの線があらわれるものです。
他にも、感覚障害、片麻痺(体の左右どちらか半分が麻痺状態になる)、あくび、イライラ、空腹感、体のむくみなどの前兆症状があらわれることもあります。
片頭痛は、数時間から3日間ほど続き、発作が終わればふだんと変わらない状態に戻ります。
片頭痛をおこす詳しいメカニズムについては明らかになっていませんが、一般的には「頭部血管が拡張して、炎症をおこすため」と考えられています。
脳の血管はさまざまなことに反応して、収縮したり拡張したりしています。さまざまな外界の刺激やストレス、摂取した食べ物が原因となって、血管が必要以上に収縮しすぎてしまうことで、次に血管が拡張しすぎてしまうのです。この拡張した血管が、頭痛をひきおこすと考えられています。
片頭痛は、寝不足や過労、ストレス、女性のホルモンのバランスの変化、気候の変化などでも誘発される人がいます。大きな悩みから解放され、緊張がとけたとたん、頭痛がはじまるパターンも多いようです。また、低気圧が近づくと頭痛がおこりやすいことが知られています。寒さによって頭痛が誘発される場合があります。
人によっては、食べ物に片頭痛が誘発されることがあります。赤ワインなど、血管を拡張させるアルコールは片頭痛の原因のひとつです。他には、チーズ、チョコレート、豆類、インスタント食品、亜硝酸が含まれるハムやサラミなどもあげられます。
また、片頭痛をおこしやすい体質は遺伝すると考えられ、母親が頭痛持ちだと、子どもも頭痛持ちになりやすいという傾向があるようです。しかしこれは、必ずしも遺伝するとは限りません。
ただし、子どもの頭痛には、髄膜炎や脳腫瘍、てんかんなどが隠されているケースもあります。子どものひどい頭痛は、専門医にかかることをおすすめします。
片頭痛の治療法の中心は、薬物療法です。
片頭痛の薬物療法には大きく分けて二つの方法があります。一つは、頭痛発作が出たときに対処する「発作中の治療」。もう一つは、頭痛を出にくくする「予防治療」です。
片頭痛の薬物治療を行なうときに大切にしたいことは、頭痛の原因を避けることです。
例えば、ストレスをためないようにする、経口避妊薬やホルモン剤を避ける、頭痛を誘発する食物を避ける、などです。
片頭痛は、治まると痛みは消えてしまい、ふだんは何の症状もありません。そのため、痛みだしたときだけ市販の鎮痛薬をのんで、がまんしてしまう人も少なくありません。しかし、中には「放っておくと危険な頭痛」のように、生命の危険にかかわる病気が関係していることもあります。
日常生活に支障が出るほどの痛みがある場合は、自己判断で対処せず、医師に相談するようにしましょう。
片頭痛にはさまざまな原因があります。日常生活のちょっとした注意で、片頭痛を避けることができます。
